2025年度
獣医学部へ行こう
「入試のポイント」 Vol.4
獣医学部へ行こう!事務局です。獣医学部入試に関わる様々な情報をご提供致します。資料につきましては、メディクールよりご提供頂いています。
限られた日にちで効果的な学習を励行し、第一志望の大学に向けて精一杯頑張って、悔いのない受験をして下さい。
前回までは国公立、私立とそれぞれの入試概要についてお話してまいりましたが、今回は総合型選抜や学校推薦型選抜で実施される獣医学部の「面接」についてお話したいと思います。
国公立獣医学部11大学のうち、総合型選抜・学校推薦型選抜を実施しているのは9大学で、そのうち8大学で面接が実施されます。私立大学は全6大学が学校推薦型選抜を実施しており、すべての大学で面接が実施されます。
獣医学部の面接に臨むにあたり、意識していただきたい点は“獣医の面接は加点法である”ということです。同じ医療系6年制の医学部では推薦、一般、共通テスト利用入試に至るまで基本的にどの選抜方式でも面接が実施されます。これは人の命を預かる医療人としていくら高い学力を有していても人間性やコミュニケーション能力に問題があると適性がない、と判断するもので所謂減点法となっています(選抜方式や大学によって加点形式のものもあります)。それに引き換え、獣医学部は総合型・学校推薦型選抜しか面接が課されません。情報が少なく、仕事ぶりも多様な獣医師という職業は、どれだけ本気でなりたいか、どれだけ本気で調べたかが評価につながる形式となっているといえるでしょう。
獣医系の大学でも、勉強はできるけれど、対人関係がうまくいかなかったり、「動物が好き」という気持ちだけが先行して、動物実験や殺処分など、現実とのギャップから途中で挫折してしまう学生がいるのも現実です。また、いざ動物病院を開業しても、飼い主とのコミュニケーション不足から、クレームの対処がスムーズにできないといったケースも多く耳にします。そこで学力以外の要素にも重点を置く選抜方法が取られており、その一つが面接試験です。
面接試験では、適性や人間性、そしてどれだけ明確な目的意識を持っているかが総合的に判断されます。よって「なんとかなるだろう」と面接試験を軽く見ていると、痛い目に合ってしまうこともあります。面接の評価を点数化していない大学であっても「学科試験の成績が良くても、面接が最低評価であれば不合格となる場合がある」のが実情です。決して面接は軽視できないと認識しましょう。
面接試験では大きくわけて3つの質問項目に分類できる系統の質問が飛んできます。
まず、なぜ獣医師を志したのか、なぜ○○大学を志望したのか、将来のビジョンなど志望理由に関する質問です。事前に志望理由書の提出が必要な大学も多いので、はやめに調べて完成させておき、面接練習では書いた内容と食い違いがないように注意しましょう。
次に自分自身の特徴、高校生活についての幅広い質問です。この項目については自分の長所や短所、部活動や高校生活で頑張ったことなど本当に多様な質問が飛んできますが、とにかく「自分はどんな人間なのか」を見つめ直すことが準備の第一歩となるでしょう。得意なことや興味のあること、一生懸命取り組んできたこと。反対に苦手なことや辛かったことも考えておきましょう。ポイントはネガティブな話題をそのままにせず、ポジティブな面につなげていく、ということです。 ○○が苦手で、、、だけで終わらせるのではなく、その克服に向けて△△のような工夫を行い改善に努めました、とまとめるだけで印象はガラッと変わります。
そして最後に獣医系、自然科学に関する専門的な質問です。人獣共通感染症についてなどもよく聞かれる項目ですね。新聞やニュースで関連する記事をチェックすることも効果的ですし、獣医師会のホームページを見たり、働いている獣医の方からお話を聞ける機会などがあれば積極的に質問をして獣医師の実像をつかんでいきましょう。
以上、今回は獣医学部の面接についてまとめました。10月を迎え、推薦入試はもはや直前と
いえるところまで来ています。推薦入試は過去問が非公表であったり、出題の傾向が独特で対策
が難しい場合が多いですので、困ったときは気軽にメディクールにご相談ください。
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皆さんが希望の大学に合格できるよう、心から応援しています。
次回に続く・・・